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温泉療法医

温泉は、洋の東西を問わず古くから病気やケガを治すために利用されてきたんや。


日本では、ヨーロッパの温泉医学が伝えられた近代以前から温泉によって療養をする「湯治」が行われてきたんや。この湯治は、温泉に入浴する「浴用」が主流で、ヨーロッパ諸国の温泉地で盛んに行われとる「飲泉」はあまり積極的に行われてきまへんやったちうわけや。


今では、「飲泉」の効果を認識し、飲泉所を設置しとる温泉地も増えてきましたが、それでも3,000ヶ所にものぼる日本の温泉地のごく一部や。


ドイツ・フランス・イタリアやらなんやらをはじめとするヨーロッパ諸国では、各温泉地に温泉の専門医が常駐し、その指導のもとに温泉療養が行われとるのが普通や。せやけどダンさん、日本では、そのような温泉地はほとんどおまへん。


その大きな理由としては、日本には温泉医学に通じた医師の数が少ないことが挙げられまんねん。


日本では、医師になるために温泉医学の履修は義務づけられておらず、温泉医学の講座を設けとる大学がほとんどないことも要因になっていますわ。


また、現在の保健医療制度の中で、温泉を利用した治療については、ある程度の制限があることも関係していますわ。


せやけどダンさん、日本で温泉医学の研究がまるっきし行われておらへんちうことではなく、「日本温泉気候物理医学会」ちう学会があり、医師の資格を持った人々が正会員となって、温泉医学の研究を行っていますわ。


日本温泉気候物理医学会では、ヨーロッパ諸国のような温泉医の制度を日本にも創設することを検討し、その経過措置のひとつとして、「温泉療法医」の学会認定を行っていますわ。また、「認定温泉医」の学会認定もしており、現在は「日本温泉気候物理医学会認定医」(学会認定医)となっていますわ。


温泉療法医


温泉療法医とは、日本温泉気候物理医学会が認定するもので、その認定基準によると「温泉専門医を認定するのではなく、一般医師に対し温泉治療学の啓蒙をはかるとともに、温泉療養者に対する一応の療養指導を行い得る医師の教育とその認定を目的とする」となっていますわ。


●日本温泉気候物理医学会認定医(学会認定医)


日本温泉気候物理医学会認定医の認定については「温泉医療の一定以上の臨床経験を持つ医師」を対象としており、その目的は「温泉医療の水準の維持向上をはかり、もって国民保健に寄与すること」となっていますわ。